1万枚のアルバムデータをNASに保有する僕が語る、CDをデータ化する前に注意したい4つのこと
GW真っ盛りですね。
僕は年末~春頃まで長期出張やら転勤やらでバタバタしてまして。
ブログもめっきり滞りがちでしたよ。
引っ越しでお金使い過ぎたので「GW≒引きこもり」です。
しょぼん…
そしたら以下のブログが目に入りましたよ。
あ~わかる。
それ10年前くらいの僕もCDデータ化に試行錯誤してました。まあ、今もしているんですが。それに、カラヤンの交響曲全集も持ってました。懐かしい。
それから10年の間、雨の日も風の日も健やかなる時も病める時も、年間1,000枚ペースでデータ化の日々。かなり苦行。ネットレンタル借りまくり 。※著作権料払っているのでレンタルCDデータ化合法です
CDリッピング・ハイレゾ購入したアルバム、なんとか年内に10,000枚を達成
— やすどん (@yasudonok) 2016年12月31日
ギリギリ・・・ pic.twitter.com/FEeMCsYKkU
1万曲じゃないですよ。アルバム1万枚分NASに格納してんですよ。頭おかしいと自分でも思ってますよ。それゆえ、紆余曲折や後悔も数多い。
上のブログをみて、「GW暇だし、よーしパパいっちょCDデータ化やったるかー」、などと考えているおめでたい人がいると思いますが、僕のように後悔しないためにも、注意しなければならないことを4つほど上げておきます。
CDの型番 (規格品番) を明記しておくこと
これ、絶対やっておいてください。こんなやつです。
これを実施せずにCDを処分してしまうと、後に泣きをみます。なぜかというと、「同じタイトルのアルバムでも、初回盤、廉価盤、リマスターなど、データの内容が変わっている場合がある」からです。
ちなみに、僕の大滝詠一CDデータフォルダ、こんな感じ。
データ化する際にフォルダ名や、アルバム名、他のタグ情報なんかに記載しておくことを強くお勧めします。
ちなみに規格品番でググると、アルバムの曲名やジャケット画像などもヒットしますよ。
CDはなるべく捨てないこと
私も「断捨離」という名の元にだいぶ捨ててしまいました。そして今、かなり後悔しています。捨てないで置いておきたい理由は以下です。
・CD自体がバックアップとなる。データ化した先の媒体が壊れた時のための保険。
・財産になる。一部のCDにプレミア。大瀧詠一、昔のアイドルCDの一部など。
でもね、CD嵩張るのですよね。超ジャマ。先日の引っ越しでもえらい目にあいましたよ。
全部CD pic.twitter.com/bowl2T5iDP
— やすどん (@yasudonok) 2017年2月28日
で、省スペースCDラック導入してみました。いい感じです。
引っ越したらやりたかったこと その2 pic.twitter.com/fWwFBwRqxN
— やすどん (@yasudonok) 2017年3月19日
CDを1軍、2軍、3軍に分け、CDラックに収納。1軍を目の高さあたり、2軍を上下にという感じで整理整頓してみてはいかがでしょうか。見違えますよ。ディスプレイしてよし、取り出して聴くによし。僕はスペースの関係で924枚の奴にしましたけど、1668枚収納が欲しかった。
3軍は専用ケースで格納しておくと、移動などが楽です。
こまめにバックアップを取ること
以下、3回復唱してください。
・こまめセーブはRPGの基本です。
・データ格納先の「ハードディスク・メモリ」は消耗品です。
・データ格納先の「ハードディスク・メモリ」は必ず壊れます。
日本全体が被災 (破局的噴火など) じゃなければデータは守られそうな、そんな僕の対策はこんな感じ。
・SynologyのNASによるHDD冗長化
・音楽PCのHDDに同じデータをコピー
・実家のSynologyのNASとインターネット間で連携バックアップ
Synology売れ筋のこっちの機種でもできると思いますので、初めから2台NASを買っておくのもありかも。
ちなみにGoogle Music にもアップロードしているのですが、曲数などの制約や、圧縮されてしまう、大量に登録すると操作が重い、タグが意味不明になる、などの理由で今は放置しています。
この辺、また機会があるときにでも詳しく。
なるべくセキュアにリッピングすること
CDからデータをPCに格納することを「リッピング」といいます。セキュアにリッピング、まあ、CDに格納されているデータをそのまま同じ内容で取り込む、ということなんですが、音質などにあまり拘らないなら対策は不要です。
目安としては、イヤホンに3万以上使ったことのある音質コダワリ派の人は、今すぐiTunesの使用をやめて、専用のセキュアリッパーソフトを使ってください。光学DVDドライブは安いのでいいです。某メーカーの〇〇〇リードドライブはほぼ役に立たない感じです。iTunesで取り込んでいたら、CD読み込みエラー発生時に途中で勝手に飛ばしたりしてました。
この辺も、また次回の講釈で。やり方はググれば…(他力本願)
最後に
これで心置きなく、ガンガンCDをデータ化しちゃいましょう。僕がさっきデータ化した、おすすめCDなんかも紹介しておきます。
NAXOSの30周年記念BOXがお買い得過ぎてハンパない件https://t.co/RtxxF4IoeD pic.twitter.com/7JZK4l0aUy
— やすどん (@yasudonok) 2017年4月22日
それでは、ばいばいまーん。
今年聴いた、音が良かったと思うアルバム
年の瀬です。今年もお世話になりました。
ツイッターでこんなタグつけて、アルバム評価の真似事みたいなことをやってます。
先日、
CDが売れてたころのDRは総じて10以上
— やすどん (@yasudonok) 2016年12月29日
僕の鑑賞の耐えられる「いい音」基準はDR11以上、クリッピングなし
とつぶやいたところ、「そのDR11以上の音源を教えて下さい、 興味が湧いてきました」と仰る方がいらっしゃいました。そこで、今年発売された「DR10以上で個人的に音の良かったと思うアルバム」をまとめてみました。
クラシック
#DR解析
— やすどん (@yasudonok) 2016年8月21日
ユリア・フィッシャー&ダニエル・ミュラー / ショット:デュオ・セッションズ (C-902161,2016)
ヴァイオリンとチェロの二重奏曲。録音時の空気まで伝わるような美音。本来CDはここまでできる子なのだ。 pic.twitter.com/eRBuw07SCK
ワイラースタイン&エラス=カサド / Shostakovich: Cello Concertos Nos. 1 & 2 (HiRes,2016)@FHP10eGT さまに教えて頂いたアルバム
— やすどん (@yasudonok) 2016年10月18日
DR15、きれいな波形、および、スペアナ
聴感もすこぶるよくてトリハダモノ#DR解析 pic.twitter.com/mrxGEau2x0
シューベルト:死と乙女(弦楽合奏版)、他
— やすどん (@yasudonok) 2016年10月25日
コパチンスカヤ 、 セントポール室内管弦楽団
(HiRes,2016)
弦楽四重奏曲『死と乙女』弦楽合奏の合間に古楽や現代作品。これぞハイレゾ、という音の響き。ただし、40kHz以上の信号がない感じで、192kHzは不要かも#DR解析 pic.twitter.com/nmpSZOESxT
ジャズ
#DR解析
— やすどん (@yasudonok) 2016年4月22日
Bill Evans / Bill Evans: Some Other Time
(2016,HDtracks)
DSD5.6MHz foobar2000で176.4kHz変換
※ご参考 pic.twitter.com/BavbuKhOV3
Antonio Sanchez / バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) サントラ
— やすどん (@yasudonok) 2016年10月14日
(WPCR-16445,2015)
前半は、ジャズ・ドラマー、アントニオ・サンチェスのソロが淡々と続く。後半は、マーラーやチャイコなどの管弦楽曲
個人的にはかなり好み#DR解析 pic.twitter.com/M0wwPTXfyK
その他
#DR解析
— やすどん (@yasudonok) 2016年4月3日
坂本龍一 / 千のナイフ (2016,COGQ-87)
CD層はSACD層より若干DRが狭いような感じだけど十分いい音
クリッピングも皆無
オノセイゲン氏はいい仕事しますねぇ pic.twitter.com/Jfz4IsZVMQ
#DR解析
— やすどん (@yasudonok) 2016年3月26日
藤田恵美/camomile Best Audio II (2016,PCCA-60024)
CD層、非常に丁寧にマスタリングされている感じ
SACD層とダイナミックレンジは変わらないようだ
曲チョイスやバックの楽器も好み pic.twitter.com/6XWaow8KUB
まとめ
今年発売された「DR10以上で個人的に音の良かったと思うアルバム」は、こんな感じでした。
クラジャズばかりなのが残念です。J-Popも結構解析したのですが、個人的に酷い音ばかりで・・・DR10を超えているものが一つもない。
J-PopのDR解析のつぶやきでもう「ズンドコ」言いたくないんです、はい。
誰が殺した、ダイナミックレンジ・・・
結局、中古CDに走ってしまうわけです。まあ、それも楽しいですが。
古くても新しくてもいいので、来年もいい音に出会えますように、祈りつつ・・・
それでは、よいお年をお迎えください。
ミュージックライブラリを検索していたら、究極の海苔アルバムを発掘したでござる、の巻
ばんばんこー。音楽をおかずにご飯3杯食べられるおっさんです。
おかずといえば、食うに食えない「海苔」と言われる音源。まさか、自分のミュージックライブラリから「究極の海苔アルバム」が発掘されるとは思いもせず・・・
きっかけ
ツイッターのTL眺めていたら・・・
「DR値の大きいアルバム」をミュージックライブラリから検索してみた - たのしい音楽依存 https://t.co/lrsGv9rY0B
— serieril(せりえりる) (@serieril) 2016年11月24日
あれ?
ものはついでで、DR値別にアルバム数を集計してみた。2つの山ができてる。恐らくクラシック/ジャズとそれ以外の山。 pic.twitter.com/4Z9JT8B1kW
— serieril(せりえりる) (@serieril) 2016年11月24日
お、これは面白い・・・
@serieril さまのライブラリのDR分布を見るに、最適な音質はDR13あたりなんじゃないか、という仮説
— やすどん (@yasudonok) 2016年11月24日
てなわけで自分も真似してみることに。
ミュージックライブラリから検索してみる
私のミュージックライブラリもジャズ・クラシックが中心。予想通りDR13あたりを中心に推移しているようです。DR値が大きいものは、落語がメイン。DR値の小さい、DR5以下のものも27枚ぐらいありました。
最小はDR3のこれだと思っていたのですが・・・
.@_M_A_J_I_M_A_ さんに勧められて借りたギターウルフのアルバムのDR値を見て震えが止まらないし、聴くの怖い…#DR解析
— やすどん (@yasudonok) 2016年7月21日
・狼惑星 (KSC-2190,1997)
・ゴールデンブラック (KSCL-843,2005) pic.twitter.com/mlbUVtZ5Ch
下には下があった。なんと驚愕のDR1。
究極の海苔波形アルバム
そのアルバムは、これ・・・
イギー&ザ・ストゥージズ / ロー・パワー(旧邦題:淫力魔人)
商品番号:SRCS-8320
発売日:1997/05/21
発売元:(株)ソニー・ミュージックレーベルズ
JAN:4988009832098
Amazonレビュー
イギー&ストゥージズ名義でロック・シーンに登場したイギー・ポップは、71年のグループ解散後、しばらく音楽活動から遠ざかる。解散の原因といわれるドラッグ中毒の治療が終了したあと、以前からイギーのファンだったデヴィッド・ボウイのバック・アップもありバンドを再結成。復帰第1弾となったのが、この『RAW POWER』だ。
ステージの上で自分の身体にナイフでキズをつけるという自虐的なパフォーマンス(そのせいで、現在でもイギーの身体には無数の生々しいキズが残っている)が象徴するように、ひたすら暴力的、刹那的だったサウンドで有名だったイギーだが、本作では、彼の心の深淵が垣間見えてくるような、内省的な音作りへとシフトしている。表面的な衝撃度はなくなったが、作品を聴いた後に残る情感は果てしなく重い。ただ暴れまくることによる一時的なカタルシスを越え、本質的な怒りと孤独をまっすぐに表現しはじめた本作には、イギーのなかに巣くう危うさがはっきりと表れているのだ。彼のロック・アーティストとしての才能を引き出すことに成功したボウイのプロデュース・ワークも秀逸。(森 朋之)
まず波形。海苔波形&ほぼ全面でクリッピング・・・
うへっ、DR0の曲もあるよ・・・ずっと音量MAXということか・・・
本人監修によるリマスタリング・・・恐ろしい・・・
このアルバム、いろんなマスタリングのバージョンがあるのね。どうしてこうなった・・・
http://dr.loudness-war.info/album/list?artist=&album=Raw+Power+
カスタマレビューでも「これがロックだ」「凶悪な音」などと絶賛されている、その音を聴いてみましたが・・・
あかん、これ、ほんまに凶悪な音や・・・つんざくギター、ザラザラボーカル、耳が痛い。 ※個人的な感想です。
あれだ、むかし、技術の時間に作ったラジオを最大ボリュームで鳴らした音楽。でも、たまにハッとなる。うーむ、不快が深い。
まあ、別な意味で楽しいかも。聴いて楽しんだもん勝ちですね。
それでは、ばいばいまーん。
「絶対テンポ116」をミュージックライブラリから検索してみた
おじゃましまんにゃわ~。音楽聴かないと手が震えるおっさんです。
ブログ投稿4回目。今回も前回と同様、自分のミュージックライブラリからテーマ決めて曲を紹介しますよ。
※前回のブログはこちら
今日のテーマは「絶対テンポ116」。
テンポ116とは?
片岡鶴八さん(片岡鶴太郎さんの師匠)の長男、片岡慎介さんという方が考案したそうです。
テンポ116とは?
■「体内時計のテンポ」=「テンポ116」
太陽のテンポと月のテンポを数値化すると・・・
24時間(太陽の1日)÷24.8時間(月の1日)=0.967
太陽の速さを1とした場合、月の速さは、太陽よりも少し遅い0.967ということになります。
60秒×0.967=58.02(月のテンポ)
そして、振り子時計のように振り子が左右に動くカウントを2とした場合、太陽は1分間に120をカウントし、月は116をカウントする計算になります。
テンポ116ができるまで
http://www.viewsic-inc.co.jp/tempo/background.html
■「ベテラン」のテンポを発見
20年ほど前、環境音楽の一環として産業効果を高める為の音楽制作を依頼されたことがきっかけでした。
音楽制作をするにあたり、作業をしている一人一人の動きを撮影し、その人の作業リズムを解析していったのです。その結果、初心者や中堅はその日によって数値にばらつきがありましたが、社内でも「ベテラン」と呼ばれる人の数値は常に安定していて無駄がありませんでした。
このような事を様々な業種で試したところ、業種は違っても「ベテラン」と呼ばれる人には共通のテンポがあることを発見したのです。
■テンポ116の効果
当初、この共通値を「偶然」という言葉で片付けていましたが、声明・心経・数え歌・木遣りなど音楽性のものから、イチロー、タイガーウッズなどスポーツ界の一流選手やベテランの職人まで、卓越した者だけが体得しているテンポというものがあり、それを無意識のうちに活用していることが調べていくうちに判明しました。そしてそのテンポを意識的に活用すると、作業は効率よく安定し、楽にでき、脳波(特に右脳)も非常に良い波形を示すことがわかりました
他、適当にグーグル検索すると、色んなサイトで効能などがヒットしますが、なんか水素水と同じ匂いがしますよ・・・うーむ。
ミュージックライブラリから検索してみる
それでも頑張って検索してみます。
ミュージックライブラリの全CD音源からテンポが116の曲を検索してみました。
JRiver Media CenterというPC音楽プレイヤーソフトを使ってライブラリの曲単位にBPMのオーディオ分析を行いました。
BPM (Beats Per Minute. 音楽で演奏のテンポを示す単位。ビート・パー・ミニット)
邦楽
First Love/宇多田ヒカル
J.BOY/浜田省吾
ドリフのズンドコ節/ザ・ドリフターズ
他は・・・
- スプリンクラー/山下達郎
- 恋人はワイン色/CHAGE and ASKA
- Freedom/Love Psychedelico
- ジュリアン/PRINCESS PRINCESS
- 鎌倉物語/サザンオールスターズ
洋楽
ビリー・ジーン/マイケルジャクソン
ピアノマン/ビリージョエル
ラッキー・スター/マドンナ
マイ・ベスト・フレンド/クイーン
モーニン/アートブレイキー&ジャズメッセンジャーズ
まとめ・感想など
- テンポ116は、産業効果を高める為の音楽制作の一環で発見されたよ
- テンポ116は、月の周期を数値化したものだよ
- なんで「絶対」なのか意味不明
- テンポ116提唱者の片岡慎介さんは60代前半の若さで亡くなっているよ
- 音楽プレーヤーソフトでテンポの解析ができるものがあるよ
- BPM116のメジャーな曲が結構見つかったよ
- BPM116、ゆったり落ち着けるテンポよりちょっと速いんじゃないかな
- 若い宇多田ヒカルかわええ
- 若いマドンナエロかっこええ
それでは、ばいばいまーん。
【追記】
「おじゃましまんにゃわ」でおなじみの「たつじい」こと吉本新喜劇の井上 竜夫さん、10月に亡くなられていたのですね・・・ご冥福をお祈りいたします。
「DR値の大きいアルバム」をミュージックライブラリから検索してみた
うらうらべっかんこー。音楽聴かないとアホになるおじさんです。
ブログ投稿3回目。もうネタに困る有様。
どうしようかと悩んでいた先週の日曜の昼下り、ツイッターのTLを眺めていると
「山下達郎のサンデー・ソングブック」「棚つか」の文字。
棚つか!そういう手があったか
TOKYO FMをキー局としてJFN系列で放送されている、ミュージシャン山下達郎唯一の出演ラジオ番組
山下達郎の個人コレクションを使って発信される日本最高のオールディーズ・プログラム
- 棚からひとつかみ
山下自身が保有するレコード棚の中からアトランダムにオンエア」される通称「棚つか」。
僕のミュージックライブラリに取り込んだアルバム枚数が、そろそろ1万枚に手が届く感じになってきました。ネットレンタルや廉価ボックスなど、あまりお金かけないでコツコツ集めてきたものです。で、僕も自分のミュージックライブラリからテーマ決めて何か紹介してみたら、何か面白い発見があるかもしれないと考えた次第です。
ちなみに達郎さんって、CD、LP、シングル合わせて6万枚くらい持っているらしい。
「持っているアルバム音源6万枚!」
— やすどん (@yasudonok) 2016年5月14日
というのを達成しようとすると、年2,000枚集めたとして
25年くらいかかる計算か…(´・ω・`)
※じっと手を見る
一から集めたら30年ですよ!
マネするなんて非常におこがましい行為かもしれません。。。。
ミュージックライブラリから検索してみる
それでも頑張って検索してみます。
第1回目のテーマは「『DR値の大きいアルバム』をミュージックライブラリから検索してみた」。ミュージックライブラリの全CD音源からDR値の大きいアルバムを検索してみました。全アルバムにDR解析をかけるのは、結構骨が折れました・・・
DRの説明はこちらで・・・
DR値とは、もの凄く雑な説明をすると「アルバムの平均音量と最大音量の差を数値化」したものです。
以下のDRデータベースサイトでは、DR1~7は悪い、DR14以上を良い、としていますが、個人の好みもあるので一概に良い悪いは言えません。
Album list - Dynamic Range Database
・第1位
驚愕のDR値をたたき出したアルバムはこれ・・・
ミュージシャン:柳家さん喬
アルバム名:朝日名人会ライヴシリーズ10 柳家さん喬1~「片棒」「芝浜」
リリース年月日:2001年10月11日
規格番号:SICL-2
フォーマット:CD
Official DR value:DR24
DR24!? しかも、落語かよ!
そりゃそうですよね。無音部分があるからどうしてもピークとの差が激しくなります。しかも、まさかのクリッピング。さん喬師匠の落語は、CDに収まりきらないほどのダイナミックレンジ。生で数回聴かせていただきしたが、ほんとうに惚れ惚れするような、ええ声なんです。特に人情物、芝浜は泣けます。これはハイレゾ案件の予感・・・
DR20越えの落語アルバムは数多く見つかりましたが、他のジャンルでは見つけることができませんでした。
・第1位 (落語除く)
栄えある1位は・・・
ミュージシャン:ザ・ホレス・パーラン・トリオ
アルバム名:パノニカ
リリース年月日:2009年09月18日
規格番号:VQCD-10115
フォーマット:CD
Official DR value:DR19
1位はクラシックかなと思ったのですが、なんとジャズでした。ホレス・パーランというピアニストのリーダー作です。1981年にドイツで録音されたライブ物。
ちなみに、SHM-CDと呼ばれる「材質を良くしてピックアップの読取精度を高めた」CDでした。まあ、PCに取り込んでしまえば、CDの読取精度なんて関係ありませんが。
音質的には、たしかに色々な音が聴こえるのですが、ちょっとモニタ的な感じがしますね。このCDを気持ちよく鳴らすのは、ちょっと難しそう。
まとめ
- 6万枚のアルバムを集めるには、年2,000枚ペースで30年
- 僕のミュージックライブラリのDR値の最高は、DR24
- DR20越えのアルバムは、すべて落語
- 落語以外のアルバムの最高DR値は19、ジャズ
- DR値が大きすぎても、いい聴感とは限らないかも
それでは、ばいばいまーん。
ユーミンが三十年間に世に送り出したアルバムと、売上と、音質と。
まいどー。「音楽がないと死んでしまうの」方面の人です。
今回は、もうすぐニューアルバムが発売されるユーミンこと松任谷由実さんの、数十年の長きに渡り世に出されたアルバムについて、売上と音質の推移みたいなものを調べてみましたよ。
きっかけ
古いユーミンさんのアルバムをたまたま入手。
#DR解析
— やすどん (@yasudonok) 2016年9月6日
松任谷由実 / 天国のドア (TOCT-5900,1990)
ポップスの見本のような、ダイナミックレンジと波形 pic.twitter.com/DGKo6wrVR0
あまりにも好ましい音質だったので、他のアルバムはどうなのかと興味を持った次第。
準備など
CD登場以前から音楽活動されているユーミンさん。ベスト盤やライブ盤を除いた、オリジナルのCDアルバムをかたっぱしから集めてみました。
ただし、LPレコードのアルバムが先行されて発売されていた時期のCDや、1999年の一連のリマスターCDなどは除きました。
古いアルバム、かなり出回っているせいか、amazonで中古は1円+送料みたいなことになっていて、集めやすかったです。新し目のアルバムは、ネットレンタルなどを活用しました。
また、CDの売り上げについては、こちらのサイトを参考にしました。
調査結果
アルバムの売上と音質の推移について、表とグラフにした結果がこちら。
DRとは
もの凄く雑な説明をすると「アルバムの平均音量と最大音量の差を数値化」しています。
DRは1~20で表されます。
最近のアルバムは、iPhoneなどの白いイヤホン向けに音量がずっと大きめに最適化されており、DR7以下のものが多いようです。
以下のDRデータベースサイトでは、DR1~7は悪い、DR14以上を良い、としていますが、個人の好みもあるので一概に良い悪いは言えません。
Album list - Dynamic Range Database
よろしかったら、前回のブログも参照してみてください。
考察っぽくない考察
ぼくがかんがえるさいきょうの、的な。
- 2000年以降、売り上げもDRも急降下。過度なコンプはリスナー離れの一因かも
- かといって、DR16みたいな過度なダイナミックレンジも楽しく聴けないかも
- ポップスのDR値の最適値は11~13あたり?
おまけ
アルバム集めでやらかしてもた・・・
あと、同じアルバム3枚買ってた
— やすどん (@yasudonok) 2016年10月11日
通常盤はマスタリングが同じ、ということも合わせて判明 pic.twitter.com/qsHaan6R21
うがぐぐ。初回盤と通常盤の音量も違う場合もあることも、あわせて判明。
新アルバムはどうなのだろう。いろんなフォーマットで出るみたいですけど。
なにはともあれ、楽しみですねー。
それでは、ばいばいまーん。
ダイナミックレンジ (DR) 解析とは
どうも。暇さえあれば音楽ばかり聴いている人です。
僕のツイッターで #DR解析 というタグでツイートすることがあります。
以下のような感じです。
Antonio Sanchez / バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡) サントラ
— やすどん (@yasudonok) 2016年10月14日
(WPCR-16445,2015)
前半は、ジャズ・ドラマー、アントニオ・サンチェスのソロが淡々と続く。後半は、マーラーやチャイコなどの管弦楽曲
個人的にはかなり好み#DR解析 pic.twitter.com/M0wwPTXfyK
アルバムジャケット写真のほかに、数値や波形が並んでいますが、ちゃんと説明したことがなかったのでブログで説明したいと思います。
ダイナミックレンジ (DR) の解析
もの凄く雑な説明をすると「アルバムの平均音量と最大音量の差を数値化」しています。
以下は「foobar2000」というフリーの音楽再生ソフトの「TT Dynamic Range Meterプラグイン」で解析した結果です。
①曲のDR ➁曲の最大音量(Peak) ③曲の平均音量(RMS) ④アルバムのDR
DRは1~20で表されます。
以下のDRデータベースサイトでは、DR1~7は悪い、DR14以上を良い、としていますが、個人の好みもあるので一概に良い悪いは言えません。。
Album list - Dynamic Range Database
最近のアルバムはiPodの白イヤホン向けに音量が最適化されているらしく、DR7以下のものが多いようです。
なお、ダイナミックレンジの話は、以下がわかりやすくまとまってますのでお勧めです。
ダイナミック・レンジとメータの話:Studio Gyokimae
波形とクリッピングの確認
「Audacity」というフリー音楽編集ソフトを使って、「アルバム全体の波形と音割れ (クリッピング) のチェック結果を表示」しています。
確認方法は、以下のブログが判りやすいです。
まとめ
#DR解析 ツイートでは以下の内容が判ります。
- アルバムの平均音量と最大音量の差を数値化
- アルバム全体の波形と音割れのチェック結果を表示
というわけで、下のアルバムはDR14で音割れもなく、クリア過ぎる音が個人的にかなり気に入ってます。