CD音源 A級セレクション その01 ~第一回目は「沈黙の次に美しい音」が売りのあのレーベルからのセレクト~
はじめに
A級の音はA級のCDから!
オーディオ・マニア必読の画期的CDガイドwww
はい、コンセプトは↓の丸パクリです、ご清聴ありがとうございました。
新 長岡鉄男の外盤A級セレクション (【特別付録】SACD Hybrid サウンドサンプラー)
- 作者: 長岡鉄男
- 出版社/メーカー: 共同通信社
- 発売日: 2013/08/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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個人的に月間100枚以上のCDをリッピングしているので、せっかくだから以下のようなコンセプトでA級のCDをセレクションしていこうかなと思った次第です。
- 各種計測結果が良いもの
- 聴感が良いもの ※個人のポエムです
- 上記を抜きにしても、特に紹介したいもの
第一回目
第一回目は「沈黙の次に美しい音」が売りという、上記本でも常連のECMというレーベルから、エレキとアコースティックギターの競演アルバムをセレクト。
メディア掲載レビューほか
1976年の名盤『サーガッソーの海』から約5年を経て、ECMを代表する2大ギタリストが再会。ジョン・アバークロンビーの奏でる千変万化のエレクトリック・ギター、ラルフ・タウナーのつまびく澄み切ったアコースティック・ギターの音色が絡み合い、語らい、どこまでも深い音世界を紡ぐ。 (C)RS
品番
UCCU-5744
DR
foobar2000のプラグインにて計測。
今回のアルバムの平均DR:14
最近のジャズアルバムはDR9~10前後が多い中、かなりダイナミックレンジが広大な部類だと思いますです、はい。
ちなみに、DRの詳細を知りたい方は、以前のブログを参照してください。 yasudonok.hatenablog.com
波形
フリーソフトAudacityでアルバム全体の音の大きさを解析したもの。赤い線はピークに達したということです。これが3サンプル以上続くことを「クリッピング」としています。ちなみに、ピークがずっと張り付くと、所謂「海苔音源」と呼ばれるような、ノッペリとした、押しの強い音になります。
今回のアルバムは、丁寧にピークに収まるように処理されており、クリッピングもなく、良好なマスタリングだと思います。
スペアナ・ピークホールド
WaveSpectra というフリーソフトで、アルバム全体の各周波数ピークを計測しました。長岡鉄男氏のスペアナ風で、アルバムの中で少なくとも一回はそのピークに達したということになります。長岡鉄男氏も上記書籍で述べていますが、「20~40Hzのレベルが高いものはウーファーがしっかりしていないと再生困難」「5kHz以上の音のレベルが特に高いものはトゥイーターに負担がかかる」「富士山型か、右方向に滑り切る滑り台型が本来の形」「右側が降り切ってないものはハイ上がりな聴感」「中低域がフラットでピークが感じられないものはリミッターがかかっている可能性」とのことです。
今回のアルバムは、綺麗な富士山型でした。
平均ラウドネス値
音の大きさの平均値です。フリーソフトのffmpeg の ebur128オプションで、アルバム全体の 平均ラウドネス値 を測定しました。
あるマスタリングエンジニアの方は、-16.0 LUFS以下にするのがよいのでは、仰っていましたが、残念ながら最近のJ-Popはそれ以上のものが大半で、子供の耳が心配です。
聴感ポエム
まとめ
ジョン・アバークロンビー/ファイヴ・イヤーズ・レイター
品番:UCCU-5744
発売日:2016/10/26DR:14
クリッピング:なし
平均ラウドネス値:-20.7 LUFS
どうでしたでしょうか。今後も洋々なジャンルで定例化していきたいと思います。
それでは、ばいばいまーん。